氷菓 1話

今回はこのアニメを2週した。1周目はなるべく見ることだけに集中しようと思った。

一言でまとめるなら、面白かった。

1周目の感想
開始3分にしてラノベ特有の主人公の独白がうざい。と感じた。
最近、様々な作品の主人公のヒロインに対する「お前」という呼び方が気になっていたところでこの作品の主人公は呼び方を訂正したところに好感が持てた、が次の瞬間から「お前」を連呼していた。

2周目以降
1話の中で視聴者を含め騙すような構成だったので2周目の視聴もだいぶ有意義であるように感じられた。
主人公の奉太郎は本人曰く自分のモットーに忠実で「やらなくてもいいことならやらない、やらなければいけないことなら手短に」のだそうだ。

1話の中で途中で2回、千反田さんの髪の毛が伸びて奉太郎に絡みつき、更に髪に花がたくさんついているというシーンがあった。(1回目は千反田さんに顔を物凄く近づけられたとき、2回目は入部届けを催促されたとき)
あれは当然奉太郎が千反田さんを一目惚れ(またはそれに近いもの)をしたということだと思う。
髪の毛が奉太郎に絡み付いていたのは一目惚れをしたゆえに因縁がついてしまった。もう逃れることの出来ない・彼女のことを無視することの出来ない関係になってしまった。この後彼女絡みの出来事に巻き込まれてしまうのだ、ということを表しているのだと思う。
入部届を催促されるときも同様で、あんなに可愛い笑顔で催促されたらどんな人間だってそれに抗うことは出来ない。奉太郎のように気がついたら入部届を提出してしまっていてもおかしくはない。
もう千反田さんの笑顔から逃れられないのだ。

後半、奉太郎には3つの選択肢があった。
千反田さんに「一緒に七不思議その2を調べましょう」と言われた時に奉太郎は「彼女に従って音楽室まで行くこと」「その要求を拒否すること」今回選ばれたその中間である「新たに話をでっち上げて帰途の途中で要件を済ませてしまうこと」の3つの選択肢があった。
二人の会話に出てきた保留とは「奉太郎が選択肢の中で中間の選択肢を選んだこと」を言っているのだと思う。
奉太郎は千反田さんのことが本気で気になっているのであるならば、より一緒に過ごせる時間が長くなる(遠い)音楽室まで行くという選択肢を選ぶべきであった。
奉太郎が千反田さんのことを気になっていることに感のいい里志は既に気がついている。
最後に里志が「音楽室まで行ったほうが後々省エネだった。今日の屈託は後々高く付くかもしれない」と言っていたのはそういうことだと思う。

奉太郎は慣れない美少女の不意の出現に戸惑っていて、いつも通りの省エネな行動が出来ないでいるのだ。

その他気になったところ
隠れサークルのポスターを見つける段階で千反田さんが奉太郎の前に入ってきてそのポスターを見るんだけど、千反田さんの後頭部に奉太郎の顔が近づくような格好になっていたので「千反田さんの髪の匂いクンカクンカァ」って僕ならしてそうだなと思いましたまる

総括
京アニらしいしっかりとした作画は健在。京アニの持ち味が最高に生きるのはけいおん!みたいなジャンルだと僕は信じて疑わないのだけど、今こういうジャンルの作品を作るとどうなるのか、それはそれで楽しみだ。1話が面白かったので次も期待している。

感想が長くゆえに雑になってしまった。観ながら思い浮かんだことをメモしてそれをまとめてるんだけど、もう少し手際良く上手くまとめられるようになりたいものだ。