人退 11話

私と銀髪の仲が良くてよろしい。
皆の裏の顔を見て回るって、巻き毛もちょっと怖かったけどそれは「私」への愛ゆえの行動で他の子よりもだいぶ許せる怖さだった。
結局最後まで野ばら会に残ったのは巻き毛と銀髪と私の三人だった。最後カーテンを取り外すときの巻き毛と私の抱擁にはこみ上げてくるものさえあった。
ちょっと世間を斜に構えて見ている者どうしの私と銀髪のペアはなかなか良い。秀才どうしがコンビって燃えるよね。
私と銀髪はこんな過去があったならもはや親友と言っていいような仲だと思える。
隠し部屋を見つけたときの銀髪に対する私の毒舌はちょっと過ぎたところがあるような感じもしたけど。その後の棘がとれた後の二人は見ていて微笑ましくなった。

総括
ちょっと不思議な雰囲気のする作品で、物語を通しての強く主張される一本の通ったテーマというものはどうやら無いようだ。
しかし個々のエピソードでは、毒舌なのに何故か心が少し暖まる、見終わったときに少しだけ幸せ度が上がっている、そんな作品だった。